Glanz in Düsseldorf

2013年から2年間デュッセルドルフで過ごした生活を記録しました

Friedensdorf International, ドイツ国際平和村

 「世界ウルルン滞在記」で知ったドイツ国際平和村。まだ学生だった時に放送をみて衝撃を受けたのを思い出します。遠い国での出来事だと思っていた事でしたが、実際に行ってみると色々な思いが溢れました。家族で国際平和村のランニングイベントに参加しました。
 爆弾や地雷に怯えないで生活ができること、家族が戦争に巻き込まれる心配をせずに暮らせること 、そんな人生を当然のように享受できるのは幸せなことです。世界は今だあまりに混沌としていて、同じ時代に生まれたのにただ生まれてきた国が違っただけで、まったく違う状況に置かれてしまった子どもたちがいます。戦争、政治不安、経済不況、そこから派生するあらゆる問題が子どもたちにのしかかっています。戦争が起こったとき、一番被害に遭っているのは、常に弱者・・・・・・生活に窮している市民であり、保護を必要とする子どもであり、そしてまだ生まれる前の赤ん坊でさえあるのです。今も、世界のあちこちで爆弾テロが起こり、紛争が起こり、人と人とが殺し合いをしています。暴力と破壊が止むことはないのでしょうか。
 ドイツ国際平和村は、1967年にノルトライン=ヴェストファーレン州オーバーハウゼン市の市民が立ち上げた人道支援団体です。戦争で被害にあった国や危機的な状況にある国への支援を40年以上続けており、活動資金はそのほとんどを寄付に頼っています。主な活動は、母国では治療が困難な怪我や病気を負った子どもたちに、ヨーロッパで治療するチャンスを提供すること。そして、紛争地域や危機的状況に ある地域の自立を促すための海外プロジェクトなどです。治療のためにドイツにやってくる子どもたちの母国は、アンゴラアフガニスタングルジアウズベキスタンなどです。親から離れてのこの治療生活は半年~数年に及ぶことも。
 日本人スタッフの方が施設、そして子ども達の様子を案内してくれました。リハビリのボランティアスタッフが少ないこと、食料、衣服など不足していることなど。印象的だったのは、子ども達の目が綺麗で輝いていることでした。早く治療して母国に帰るという強い思いを持っているからでしょう。皆が助け合いそして、お互いを尊重しながら暮らしている姿は平和に慣れてしまっている私たちが見習う点だと思いました。色々な話を聞いて、子ども達をみると胸がいっぱいになります。沢山の思いがありすぎて頭の中は、まだまとまっていません。息子達にも今日の体験を忘れずに世界で何が起きているか知り、平和を願うだけでなく活動できる一歩になってほしいです。

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